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YAMAHAルーターのGUI設定でインターネットを多重化する方法

備忘録
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昨今、弊社ではSaaS製品やWeb会議の利用が増えて、インターネットへのアクセスが遅いとクレームが発生するようになりました。そこでインターネットを2回線に増やし、YAMAHA RTX1210でインターネット回線を多重化することにしましたので、方法をまとめます。可能な限りGUIで設定します。

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構成

今回は、v6プラスのフレッツ光をメイン回線として、サブ回線にドコモHome 5Gを割り当てます。

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デフォルト経路で負荷分散を設定

GUIメニューの「詳細設定>ルーティング>静的ルーティングの一覧>デフォルト経路」を開き、以下のように設定します。

  • 評価順1をフレッツ光のv6プラス(TUNNEL1)に設定
  • 評価順2をドコモHome 5GのIPアドレス(デフォルトは192.168.128.1)に設定
  • それぞれオプションから「ゲートウェイを選択する基準」を「負荷分散」に設定し、重みづけ
  • 重みで負荷分散の比率を調整できる(1と1にすれば50%ずつで負荷分散)
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DNSはパブリックのものを使用する

PPPoEの回線同士であれば、YAMAHAルーターのDNS設定でPPの状態に応じた切り替えが可能ですが、v6プラスを使用しているためこの方法が使えません。

また、IPv4のドコモHome 5G(2022年3月現在)と併用するためには、パブリックDNSを使用する必要があります。そうしないとメイン回線が落ちた時に名前解決ができないため、インターネット切断の原因になります。

構成により少し特殊な設定に

上記の問題を解決するため、AAAAレコードについてはIPv6のパブリックDNS、それ以外はIPv4のパブリックDNSに問い合わせを行うように設定します。今回は、CloudflareとGoogleのパブリックDNSを組み合わせて使用しました。

IPv6はAAAAレコードに限定しないと、メイン回線がダウンした際にIPv4を名前解決しようとすると応答待ちが発生します。

dns server select 500000 2606:4700:4700::1111 2001:4860:4860::8888 aaaa .
dns server select 500001 1.1.1.1 8.8.8.8 any .
dns private address spoof on

GUIでは「詳細設定>DNSサーバー>中継先 DNS サーバーの設定」で設定できます。

IPv6のDNS設定(GUI)

IPv4のDNS設定(GUI)

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まとめ

トラフィック情報画面を確認し、両方の回線を使用していれば設定完了です。

GUIを使ったお手軽負荷分散、お試しください。